シチーリアで、およそ1000haという広大な2つのエステイトからなる、2001年設立のワイナリー。前身のワイナリーは1904年から在りましたが、「シチーリアの恵まれたテロワールから生まれた、単一品種からなるリッチで上品なワイン」を造るべく、新しいプロジェクトの元に生まれ変わりました。豊かな自然を活かすべくEMASという環境管理制度を導入、加えて醸造面でも5人のワインメーカーから成るチームとHACCPやBRCという品質管理体制を徹底。このようにして生まれた高品質でリーズナブルなワインは、多方面の専門誌で高い評価を受けています。 フェウド・アランチョには、「最高のコストパフォーマンス・ワインの提供」と「料理との相性の良いワインを造る」という明確なコンセプトがあります。白ワインは「繊細な個性」を、赤ワインは、「濃厚でエレガンス」。ただ単に濃いワインではなく、飲み手のことを考えた、食事と共にあるワインを目指す彼らのワインは既にアメリカで高い人気を博し、シチリア・ワイン・ブランドでアメリカ市場NO.1を獲得しています。 イタリアの中でも最も大きい州、シチーリア州。地中海最大、豊かな土壌を持つこの島は、様々な国の支配を受けた歴史をもつ、地中海で交易において重要な地点でした。シチーリアはブドウ栽培には非常に適した環境を持ち、古くは紀元前8世紀頃から行われていました。ブドウ栽培に適しているといわれる理由は、主に「地形・気候・日照量」にあります。平地は少なく、丘陵地帯が多い。島の北部には、活火山ではヨーロッパ最大で、標高3300m以上あるエトナ火山があるように、島の中でも標高差が非常に激しい。 そのため、小さな区画ごとで土質や海抜などの環境条件が異なり、バラエティに富む。典型的な地中海性気候で、夏は暑く乾燥しているが風があり、ブドウ栽培に最適。 平均年間降水量が550〜600mmほどで、ブドウの実が成熟していく重要な時期の6月〜9月頃の降雨が 非常に少ないため病気のリスクがとても低く、農薬を殆ど使わなくても健康なブドウが収穫できる。 (近年では2004年に有機栽培でも使用が許可されているボルドー液を1回使用したのみ)また内陸は冬になれば雪が降るように標高差による寒暖が明確な気候、沿岸は海風の影響で、こちらも寒暖差が激しく、ブドウの質自体も非常に高い。1年の半分以上が晴れという恵まれた天候。年間の日照量がおよそ2500時間と長く、ブドウが完熟する。 |
フェウド・アランチョ グリッロ 2021年『神の雫』巻末コラム葉山考太郎のワイン色の下心メモでブラインドでのみと「1300円で買えるシュヴァリエ・モンラッシェ(特級)」と大絶賛!!白桃のようなジューシーで魅力的な果実の香りに、紅茶やジャスミンのフレーヴァー。全体的に丸みのある印象で、豊かな酸味は穏やかでボリューム感が高い。ほんのりビター感。グリッロ種はシチーリア特産の白ブドウ。甘口ワインの原料になるほど高い糖度が期待でき、虫が好むことから「コオロギ」を意味。ボリュームのある味わいのワインに。
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