静岡・駿河湾産の中でも鮮度と品質で名高い用宗(もちむね)漁港の釜揚げしらすです。
2種類の塩を独自の配合でブレンド、経験を積んだ職人がしらすの大きさなど魚質を見きわめつつ絶妙の塩加減で茹で上げます。
しらす漁場である用宗港沖は、安倍川や大井川などの一級河川が南アルプスや富士山の栄養分を運び込む湾内に、プランクトン豊富な黒潮の支流が流れます。
ここで良質な餌をたっぷり食して育つしらすは、駿河湾内でも抜群の品質を誇ります。
イワシの稚魚であるしらすは環境の変化に敏感で、水揚げの時点からたちまち品質が落ちてしまうもの。しかし用宗では、早いときには水揚げから15分ほどでセリにかかるというほど、抜群の鮮度でしらす加工が行われています。
これは、2艘の漁船に専用のしらす運搬船を従えるという、他所にはない独特の漁法によるものです。この運搬船が水揚げのたびに港へしらすを運び、到着の都度入札が行われます。
絶好の漁場と港の距離が近いという利を活かし、大切な鮮度を落とさないための用宗伝統の仕組みです。
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